2020-11-19
「パンデミックを引き起こした中国の初動対応の瑕疵(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 この間の1月6日から10日まで武漢市の人民代表大会ならびに政治協商会議が開催された。同会議において患者数に変化が見られないことが確認された。これに続いて、11日から17日まで湖北省の人民代表大会ならびに政治協商会議が開催された。同じく、患者数の増加は報告されなかった一方、「ヒトからヒトへの感染の明…?続きはこちら

2020-11-18
「パンデミックを引き起こした中国の初動対応の瑕疵(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 新型コロナウイルスに感染した最初の患者が見つかったのは2019年12月1日であるとされる。その後、テドロスWHO(世界保健機関)事務局長が1月30日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」宣言を行い、3月11日に「パンデミックとみなせる」と宣言したときにはすでに手遅れであった。2019年12月…?続きはこちら

2020-10-30
「米大統領選直前世論調査を読み解く(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 そうなれば、トランプの選挙人獲得数は16人上積みされ、計274人となり過半数を超える。同氏の予想では、ラストベルト3州とミネソタはいずれも大接戦であり各州に割り当てられた選挙人の行き先は今後の選挙戦いかんで決まることになろう。同氏はトランプの最終獲得数が270台後半か、それより上積みされたものにな…?続きはこちら

2020-10-29
「米大統領選直前世論調査を読み解く(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 11月3日の米大統領選投票日がついに数日後に迫ってきた。大統領選世論調査が少なからず偏向し信憑性に疑問な選挙予想が氾濫する中で、比較的信憑性が高いとみられる「リアル・クリア・ポリティクス(RCP)社」の世論調査予想にしたがい、大統領選を予想したいと考える。10月28日現在(日本時間)、一般投票の予…?続きはこちら

2020-10-26
「米大統領選を巡るメディアの情報統制と統計操作(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 この背景には複雑な事由があるように思える。世論調査機関から質問を受けた有権者である回答者はその機関の政治姿勢を予め理解していて、あたかも機関に忖度するかのような回答を行っている事例もあるであろう。また調査機関が調査対象者の政治志向を予め掴んでおり、その上で調査対象者を抽出して調査を行っているのでな…?続きはこちら

2020-10-25
「米大統領選を巡るメディアの情報統制と統計操作(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 トランプ候補が接戦州で次第に追い上げる中で、大統領選はいよいよ佳境に入った感がある。一般投票の世論調査では依然としてバイデン候補がトランプ候補を10%近く離しているという予想が多い。とは言え、これはあくまでも一般投票の予想であり、大統領選結果を直接決定する州別の選挙人の獲得総数とは必ずしも直結しな…?続きはこちら

2020-10-19
「トランプの再選はあるのか(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 その後感染は世界各地へ急拡大し、3月の上旬には感染の中心地はヨーロッパに移った。テドロスが3月11日に「パンデミック」宣言を行ったときはすでに時機を逸していた。それでも「パンデミック」宣言を受け、トランプは3月13日に「国家非常事態」を宣言し、イギリスとアイルランドを除くヨーロッパの26ヵ国からの…?続きはこちら

2020-10-18
「トランプの再選はあるのか(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2020年11月3日の米大統領選挙が近づいてきた。米国でも日本でもメディアではトランプ候補の劣勢ばかりが伝えられるきらいがあるが、現実はどうなのか疑問にならざるをえない。確かに10月2日に新型コロナウイルスに感染し入院した当初、トランプ大統領の再選はないと誰もが感じことは事実であろう。74歳と言う…?続きはこちら

2020-10-14
「コロナ禍に対するトランプの反駁(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 しかも1月30日の時点で「海外渡航と貿易を不必要に妨害する措置を講ずる理由はない」とテドロスは勧告していた。しかしこのパンデミックはテドロスの言うところの「海外渡航」によって引き起こされたものでないであろうか。その後、世界各地で爆発的な激増を記録する感染者数の事由の一端はこのテドロスの誤った勧告に…?続きはこちら

2020-10-13
「コロナ禍に対するトランプの反駁(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 米国内でトランプ大統領がこれまで新型コロナウイルスへの対応に躓いたと厳しく批判されてきた。2020年10月11日現在、米国内で確認された同ウイルスの感染者数が771万9254人、死者数が21万4379人に達することを踏まえた時、どのような形でトランプが反論するにしても、そうした厳しい批判は否定でき…?続きはこちら

2020-10-09
「コロナ禍に対する習近平の言い分(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 要するに、中国は新型コロナウイルスによる未曾有の感染症と闘い、中国国民の生命と健康を守ると共に、同ウイルスの各国への拡大の阻止に寄与したと習近平は自賛したかったのであろう。他方、各国に甚大な感染症の災害を招いた責任について習近平は一言も触れなかったし、謝罪の一言もなかった。コロナ禍を引き起こした国…?続きはこちら

2020-10-08
「コロナ禍に対する習近平の言い分(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 本稿は、習近平共産党総書記が行ったWHO年次総会と国連総会一般討論演説での演説を概説すると共に、これらの演説がいかに責任逃れに終始しかつ実際に生起した事実と相反するものであるかを明らかにしたいと考える。2019年12月頃、中国の湖北省武漢市で新型コロナウイルスの感染が拡大し始めて以降、習近平自身か…?続きはこちら

2020-09-30
「コロナ禍での習近平指導部の隠蔽工作とはなにか(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 「春節」の最中の1月28日にテドロス率いるWHOの代表団は急遽、中国を訪問し、習近平と会談した。「春節」の最中での会談であったことは、テドロスとの会談がいかに重要であるか習近平は感じていたであろう。テドロスは「武漢を封鎖したことで危機を避けることができた」と習近平を手放しで称えた。テドロス曰く、「…?続きはこちら

2020-09-29
「コロナ禍での習近平指導部の隠蔽工作とはなにか(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 新型コロナウイルスの感染が確認された初期から今日まで、武漢市の地方当局から中央の習近平最高指導部を含めた中国共産党全体が同ウイルスの感染拡大の事実を隠蔽する工作に深く関与してきたと考えられる。本稿はそうした隠蔽工作の重要と思われる事例に焦点を当てる。2019年12月30日に武漢中央病院の眼科医の李…?続きはこちら

2020-09-24
「新型コロナウイルスの発生源はどこなのか(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2018年1月以降、数回に及び在中国米大使館の専門家達が同研究所を視察した経緯がある。その際、専門家達はコウモリに由来するコロナウイルスに関する研究を行っていた実験室での衛生管理や安全対策が極めてずさんであるとする二通の公電を2018年1月に国務省に通知していた。「同研究所の科学者達との対話を通じ…?続きはこちら

2020-09-23
「新型コロナウイルスの発生源はどこなのか(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2020年9月18日の時点で、確認された新型コロナウイルスの感染者数は196の国・地域で3021万8930人、死者数は94万6727人に達するとされる。2019年12月1日に中国の湖北省、武漢市で最初の感染者、いわゆる「0号患者」が出たとされて以降、約10ヵ月間あまりでこれほど未曾有のパンデミック…?続きはこちら

2020-08-11
「中国による尖閣の実効支配を許してはならない(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 これに対し、わが国はどのように対処するかについてほとんど伝えられていない。河野防衛相は8月4日に「自衛隊としても海上保安庁と連携し、必要な場合にはしっかり行動したい」と述べた。河野は余裕ある表情で「手の内は明かさない」と発言したが、わが国にこれといった「手の内」があるのか心配である。河野の発言はこ…?続きはこちら

2020-08-10
「中国による尖閣の実効支配を許してはならない(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2020年冬に中国の湖北省の武漢市を発生源とする新型コロナウイルスの感染が中国だけでなくわが国においても急増し出した。こうした中で、2020年3月に習近平国家主席の国賓としての訪日が延期されることが決まった。これに合わせたかのように、4月14日以降、わが国の固有の領土である尖閣諸島領海の外側の接続…?続きはこちら

2020-08-05
「ポンペオ国務長官による米中新冷戦演説(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 この間、2020年1月20日までに人から人へ感染するいわゆる「ヒト‐ヒト感染」が起きていたことは明らかである。同日、国家衛生健康委員会ハイレベル専門家グループ委員長の鐘南山(チョン・ナンシャン)は、「新型コロナウイルス肺炎は確実に人から人に感染している」と発表した。にもかかわらず、何故か、習近平は…?続きはこちら

2020-08-04
「ポンペオ国務長官による米中新冷戦演説(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 ポンペオ国務長官は7月23日に「共産主義中国と自由世界の将来(“Communist China and the Free World’s Future”)」と題し、対中関与政策からの決別を宣言する演説をニクソン大統領図書館・博物館の前において行った。同演説は米中新冷戦の勃発を象徴する演説として歴史…?続きはこちら

2020-07-28
「米中新冷戦の起源(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 これと並行するように、習近平指導部は海洋進出を強引かつ傲慢に推し進めた。南シナ海ほぼ全域を覆う形の「九段線」を引き、その内側に入る広大な海域に領有権を中国は以前から主張してきた。中国の主張は露骨な国連海洋法条約違反であった。これ以上看過できないとしたフィリピンが常設仲裁裁判所に提訴すると、2016…?続きはこちら

2020-07-27
「米中新冷戦の起源(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 今日、米中間で新冷戦が勃発した様相を呈し始めているが、こうした事態を招いた最大の事由の一つは、オバマ前政権の8年間において中国、ロシア、北朝鮮などが既存の国際秩序の現状を覆すべく行った目論見や企てに対しオバマ政権が的確な対応を講じなかったことに根差すように思われる。現状への挑戦を見逃し、目を背け続…?続きはこちら

2020-07-22
「習近平の目論見と反転攻勢に出るトランプ(2)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 また同日、「香港自治法案」にトランプが署名したことにより、「香港自治法」が成立する運びとなった。同法には香港の自治の侵害に関わったとされる人物に対する制裁が盛り込まれた。これにより、制裁対象人物と繋がりをもつ金融機関も二次制裁の対象となる。トランプ曰く、「法律は香港の自由を消し去ることに関与する者…?続きはこちら

2020-07-21
「習近平の目論見と反転攻勢に出るトランプ(1)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2020年1月の時点で、11月上旬に予定されている米大統領選におけるトランプ大統領の再選は固いように思われた。ところが、順風満帆と思われた流れを一変させたのが新型コロナウイルスの感染拡大であった。2020年1月頃、中国の湖北省武漢市を発生源する同ウイルスの感染が急拡大し始めた。1月20日頃までに同…?続きはこちら

2020-07-14
「世界大国を目論む中国の核軍拡への猛進(2)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 ところがこの間、どういうわけかオバマ政権は中国の中距離核戦力を含めた大規模の核軍拡を取り立てて問題視しなかった。しかし、2017年1月に発足したトランプ政権にとって中国の中距離核戦力の大量配備はもはや看過できる問題でなくなっていた。INF全廃条約の存続の検討を余儀なくされたトランプ政権は、同条約か…?続きはこちら

2020-07-13
「世界大国を目論む中国の核軍拡への猛進(1)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 1949年の中華人民共和国の建国から百周年を迎える2049年までの世界大国の実現を掲げる中国の国家戦略の柱の一つは核軍拡であると言える。実際、近年、中国の核軍拡は猛烈な速度で進んでいると言える。まず指摘されるべきは国際条約に対する中国の軽視の姿勢である。こうした姿勢は核拡散防止条約(「核兵器の不拡…?続きはこちら

2020-07-08
「コロナ禍で揺れる「一帯一路」と「債務の罠」(2)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 上記のとおり、コロナ禍の以前から少なからずの国が債務の返済に苦しんでいた。しかも、こうした状況を直撃したのがコロナ禍である。現在コロナ禍の下で程度の差こそあれ、少なからずの被害に各国は曝されている。新型コロナウイルスの感染による直接的な被害もさることながら、経済活動に与える被害も甚大となっている。…?続きはこちら

2020-07-07
「コロナ禍で揺れる「一帯一路」と「債務の罠」(1)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 習近平中国共産党総書記は2012年に「中国の夢」について語った。その「中国の夢」とは「中華民族の偉大なる復興」を意味する。より具体的には1949年の中華人民共和国の建国から百周年を迎える2049年までに世界一の国家を目指すという遠大な国家戦略であると言える。この国家戦略の実現に向けて習近平指導部は…?続きはこちら

2020-06-30
「コロナ禍の間隙を突く中国の強引な海洋進出(2)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 これに対し、日本政府の対応は鈍いと言わざるを得ない。5月8日に起きた尖閣諸島領海内への中国公船による侵入問題から一ヵ月以上経った6月12日に至り、ようやく茂木外相は同侵入問題に触れた。茂木氏によると、「中国は一つずつステップを踏んで現状を変更し、新たな事実を作っている段階にある。」中国は「『サラミ…?続きはこちら

2020-06-29
「コロナ禍の間隙を突く中国の強引な海洋進出(1)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 世界大国の実現を目論む習近平指導部が掲げる国家戦略の柱の一つは海洋進出であると考えられる。本稿はコロナ禍の中で猛然と進む感のある中国の海洋進出とわが国への深刻な脅威について取り上げる。中国の顕著な海洋活動の一つは南シナ海全域を領有しようとする、いわば「領海化」に向けた動きであると言える。中国は南シ…?続きはこちら

2020-06-23
「香港国家安全法の衝撃とその影響(2)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 香港に対しこれまで米国政府が関税や金融面を始めとして様々な優遇措置を講じてきたのはなによりも高度な自治に対する配慮からであった。しかし中国が香港国家安全法を採択した以上、優遇措置の撤廃に動かざるをえないという判断をトランプ政権が行った。5月29日に、トランプ大統領は「香港はもはや、米国が香港の中国…?続きはこちら

2020-06-22
「香港国家安全法の衝撃とその影響(1)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2020年5月28日に中国の全国人民代表大会(全人代)において香港国家安全法が採択されたが、本稿はこの背景に触れると共に、同法が内包する意味を踏まえ、今後を展望したいと考える。「中華民族の偉大なる復興」を掲げ「中国の夢」である世界大国の実現に向けて邁進する習近平指導部の目には、高度な自治を主張する…?続きはこちら

2020-06-12
「日本企業の差し押さえ資産の現金化に動く文在寅(2)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 これに追い打ちをかけたのが新型コロナ・ウイルスの感染拡大問題である。2020年1月頃、中国の湖北省の武漢市を発生源とする同ウイルスの感染者が中国だけでなく日本や韓国でも急増する下で、危機感を抱いた安倍首相は3月5日に中国だけでなく韓国からの入国者を制限する措置を発表した。これに対し、中国政府は一定…?続きはこちら

2020-06-11
「日本企業の差し押さえ資産の現金化に動く文在寅(1)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 日韓関係は2018年秋以降今日まで、悪化の一途を辿っている感があるがその事由は文在寅政権、とりわけ文在寅大統領その人によるところが大であると言えよう。何と言っても問題の発端と言うべきは2018年10月30日に韓国の最高裁である韓国大法院が下した判決である。同判決はいわゆる「元徴用工」とされる四人の…?続きはこちら

2020-05-26
「コロナ危機における習近平の隠蔽責任とトランプ(2)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 もし習近平指導部が新型コロナウイルスの爆発な感染が起こる危険性があるとして「春節」での旅行を制限したり禁止することがあれば、状況は大きく変わっていたであろうと推察される。しかし習近平指導部はそれをしなかった。中国国民が何よりも心待ちにしていた「春節」での旅行を中止させるという選択肢は実際には習近平…?続きはこちら

2020-05-25
「コロナ危機における習近平の隠蔽責任とトランプ(1)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 新型コロナウイルスに感染した最初の患者が見つかったのは2019年12月1日であるとされる。その後、WHOが世界に「パンデミック(世界的流行)」を宣言したのは2020年3月11日のことである。この間、約100日間も経過していた。この時点での全世界の感染者数は11万8000人以上、死者数は4200人以…?続きはこちら

2020-05-19
「ウイルス発生源を巡り深まる謎(2)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 5月14日には中国に対するあらゆる選択肢も行使しうるとの対決姿勢を露にした。「できることは多い。いろいろなことができる。すべての関係を断ち切ることもできる・・すべての関係を断ち切ると、5000億ドル(約54兆円)を節約することになる」と、中国との断交もあることをトランプは示唆したのである。他方、5…?続きはこちら

2020-05-18
「ウイルス発生源を巡り深まる謎(1)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 以前から新型コロナウイルスの発生源は中国、湖北省の武漢市の海鮮市場ではなく武漢市のウイルス関連の研究所ではないかと疑問視する研究論文が発表されていた。(同論文では海鮮市場に近接する「武漢市疾病予防管理センター(the Wuhan Center for Disease Control Prevent…?続きはこちら

020-04-03
「新型コロナウイルス発生源を巡るミステリー(2)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 これに対し、米軍に責任を擦り付けようとしたことに激昂する形で、トランプ政権は猛反駁に転じた。新型コロナウイルスによる感染が米国で急拡大する状況の下で、トランプ大統領は3月13日に「国家非常事態」を宣言すると共に、記者会見において前日の12日に趙立堅によるツイッターへの書き込みをやり玉に挙げた。また…?続きはこちら

2020-04-02
「新型コロナウイルス発生源を巡るミステリー(1)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 現在、新型コロナウイルが世界各地で猛威を振っているが、新型コロナウイルスの発生源はミステリーに包まれたままである。本稿は同ウイルスの発生源を巡るミステリーの解明の鍵となりうる研究報告を概説すると共に、発生源を巡る米中間の激しい対立について焦点を当てる。そもそも新型コロナウイルスの感染により肺炎を発…?続きはこちら

2020-03-21
「新型コロナウイルスを巡りぶり返す日韓対立(2)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 文在寅の対応には韓国内で日々、増大する感のある感染者数に国民の厳しい目が向けられる中で、その矛先を日本に向けるという意図が感じられた。いずれにせよ、日韓関係はまたしても厳しい対立状況に逆戻りした感がある。日本が中国からの入国制限を発表したことにより、中国からの入国制限を行わないのは事実上、韓国だけ…?続きはこちら

2020-03-20
「新型コロナウイルスを巡りぶり返す日韓対立(1)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 武漢市を発信源とするとされる新型コロナウイルスが猛威を振るう中で、世界のどの国も同ウイルスの防疫に追われている。3月中旬までに同ウイルスの感染の中心地は欧州に移った感がある。ほんの少し前まで同ウイルスの感染の中心地が北東アジアであったことを踏まえると、同ウイルスの感染拡大の速度と規模に率直に驚かざ…?続きはこちら

2020-02-07
「金正恩とトランプの脅しあい(2)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 トランプが姿勢を急転させたのは2019年12月3日にイ・テソン北朝鮮外務次官によるクリスマスプレゼント挑発であった。7日に米国本土を射程に捉えることが可能ではないかと疑われるICBM用のロケットエンジンの燃焼実験を金正恩が強行するに及んで、トランプは一気に正気に戻った感がある。トランプが8日に金正…?続きはこちら

2020-02-06
「金正恩とトランプの脅しあい(1)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2019年末に朝鮮労働党中央委員会総会で金正恩・同党委員長は対米「正面突破戦」を掲げ、「近く」「新たな戦略兵器」で「衝撃的な行動」に打って出るとトランプ大統領を脅したものの、逆に1月3日にイランのスレイマニ司令官の殺害指令という形でトランプに脅し返された。その後、金正恩に「衝撃的な行動」を踏みとど…?続きはこちら

2020-01-18
「トランプからの警告(2)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 しかも13日の試験で燃焼試験が7分間にも及んだことを踏まえると、新型ICBMは1000キロ・グラム相当の重量の弾頭を搭載することが可能ではないかと推測されるに及んだ。このことから複数の核弾頭を装着可能なICBMの発射実験が強行されるのではないかとの見方が出てきたのである。トランプ政権はこのあたりか…?続きはこちら

2020-01-17
「トランプからの警告(1)」 『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2019年12月28日から31日まで、四日間ぶっ続けで開催された朝鮮労働党中央委員会総会において、金正恩朝鮮労働党委員長はトランプ大統領に対し恫喝ともとれる演説を行ったことで、米朝関係は新たな段階に入ったと言えよう。同総会で金正恩は米国に対する「正面突破戦」という言葉を連呼しながら、重大な問題提起…?続きはこちら

2020-01-08
「金正恩からの新年プレゼント(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 ところが、上述の中央委員会総会において金正恩が「新たな戦略兵器」を用いて「衝撃的な行動」に打って出ると示唆したことにより、ICBM発射実験が排除されていないという見方が出ている。「新たな戦略兵器」と金正恩が言及したことを勘案すると、これまでとは一線を画する実験を金正恩が強行するであろうと受け止めら…?続きはこちら

2020-01-07
「金正恩からの新年プレゼント(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 金正恩朝鮮労働党委員長は2019年4月12日の北朝鮮最高人民会議において年内と期限を切り非核化交渉の継続か、それとも大規模軍事衝突をも辞さない覚悟で軍事挑発に打って出ると、トランプ大統領に迫った。年末が近づいた12月3日にトランプに大規模な軍事挑発を意味するクリスマスプレゼントを贈ると金正恩指導部…?続きはこちら

2019-12-24
「金正恩からのクリスマスプレゼント(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 いずれにしても、ICBM発射実験を強行することがあれば、核実験ほどではないにしてもトランプの逆鱗に触れることは間違いない。しかもウクライナ疑惑を巡り米下院での弾劾訴追を受けているトランプは、ICBM発射実験の強行を逆手にとるかのように自身に向けられた批判を金正恩に振り向けようとするであろう。そうし…?続きはこちら

2019-12-23
「金正恩からのクリスマスプレゼント(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2019年10月上旬にストックホルムでの米朝実務者協議が決裂して以降、米朝関係の膠着状態がしばらく続いていたが、12月に入り朝鮮半島情勢の緊張は急速に高まっている。このことは12月上旬に金正恩指導部がトランプ大統領にクリスマスプレゼントを贈るとし、その中身はトランプ側の対応に依拠すると恫喝したこと…?続きはこちら

2019-11-5
「わが国への米国の中距離ミサイルの導入問題(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
トランプ政権にとって喫緊の課題となったのは北朝鮮による核ミサイル開発に楔を打ち込むことに加え、猛然と進む中国の海洋進出と猛進を続ける核軍拡への対抗策を講ずることであった。さらにロシアによるINF全廃条約違反の動きにも対処しなければならなかった。プーチン政権は2017年以降、中距離射程のSS-C-8…?続きはこちら

2019-11-4
「わが国への米国の中距離ミサイルの導入問題(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 10月18日にトランプ政権高官と日本政府関係者の間で中距離ミサイルの導入問題について意見交換が行われた。突然降って沸いた話のように聞こえるが、背景にはここ数年間で劇的に推移している北東アジア地域の安全保障問題が横たわる。その元を辿れば、今日の激変を生んだ背後にあるのはオバマ政権の8年間、同政権が北…?続きはこちら

2019-11-2
「中距離核戦力の韓国配備と文在寅の板挟み(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
前述の通り、「三不約束」を結びTHAADの追加配備は行わないと明言したが、THAAD配備がよほど頭にきているのか、その後も文在寅に対する習近平の冷淡な姿勢に変わりがなかったばかりか、米国との安全保障協力に対し文在寅に習近平は事あるごとに警告をしてきた。こうした中で、文在寅は自分が深刻な板挟みに陥っ…?続きはこちら

2019-11-1
「中距離核戦力の韓国配備と文在寅の板挟み(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
INF(中距離核戦力)全廃条約から離脱したトランプ政権が中距離核戦力のアジア・太平洋地域への配備構想を検討している。その主な背景にあるのは、これまで野放しとなってきた中国による大規模の中距離核戦力に対する対抗策を喫緊に検討しなければならないという問題意識である。こうした状況の下で、中距離核戦力の配…?続きはこちら

2019-10-25
「INF全廃条約失効と米国によるINF再配備の展望(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
これに対し、危機感を次第につのらせたトランプ政権はアジア・太平洋地域での中国による脅威はもはや看過できないとの認識に至った。こうした認識の下で同地域での中国の脅威に対する抑止力を確保すべくINF全廃条約から離脱し、中距離核戦力の再配備を行う必要があるとトランプ政権は判断したことになる。INF全廃条…?続きはこちら

2019-10-24
「INF全廃条約失効と米国によるINF再配備の展望(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
射程距離500から5500キロ・メートルの地上発射弾道ミサイルおよび地上発射巡航ミサイルの配備だけでなく生産、実験、保有を禁止したINF(中距離核戦力)全廃条約は1987年11月に米ソ間で締結され、91年12月のソ連解体に伴い同条約はロシアに継承された。同条約は締結以降、30年以上に及び核軍備管理…?続きはこちら

2019-10-20
「決裂した米朝実務者協議と憂慮される展望(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 また実務者協議の席上、金明吉はICBM発射実験と核実験の停止や豊渓里(プンゲリ)の核実験場の廃棄などの非核化措置を講じたにもかかわらず、これといった見返りが行われていないではないか。しかも米韓合同軍事演習や米最新型戦闘機であるF35Aの韓国への導入が平然で行われているではないかと、ビーガンに食い下…?続きはこちら

2019-10-19
「決裂した米朝実務者協議と憂慮される展望(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2019年2月末のハノイでの第二回米朝首脳会談から約7ヵ月ぶりの米朝対話となった米朝実務者協議が10月5日にスウェーデンのストックホルムで開催された。同協議の米国代表はビーガン北朝鮮担当特別代表が、北朝鮮代表は金明吉(キム・ミョンギル)北朝鮮首席代表が務めた。しかし数時間に及んだ米朝実務協議が決裂…?続きはこちら

2019-10-12
「緊急条例発動‐香港問題に思うこと(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2019年6月頃から香港で抗議活動が繰り返されている主な争点は「逃亡犯 条例」改正案であった。同改正案は容疑者の身柄引き渡しの手続きを簡単にし、容疑者を中国当局に引き渡しできるようにするものであった。このため、香港住民はこの改正法が突破口となり約束されているはずの高度な自治が著しく損なわれることを…?続きはこちら

2019-10-11
「緊急条例発動‐香港問題に思うこと(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 香港の若者たちによる激しい抗議活動が続く中で、香港政府の林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官は2019年10月4日に「緊急状況規則条例」の発動を発表した。これにより、5日に「覆面禁止規則」が発令されたが抗議活動が収拾する見通しは立っていない。ところで、香港が約150年間に及びイギリスの植民地であっ…?続きはこちら

2019-10-03
「在韓米軍撤収の可能性と核保有の示唆(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 文在寅は2019年8月15日の光復節の慶祝式典において2045年までに南北統一を完遂したいと声を張り上げた。文在寅曰く、「・・2045年の光復百周年までには平和と統一で一つになった国として世界の中でしっかりと立つことができるように、その基盤をしっかりと固めると約束する。」こうした中で、文在寅の側近…?続きはこちら

2019-10-02
「在韓米軍撤収の可能性と核保有の示唆(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2019年8月22日の文在寅政権による日韓GSOMIA(軍事情報包括保護協定)の破棄決定により、日韓だけでなく日米韓三国の安全保障協力は弱体化を余儀なくされることが懸念されている。同決定が日韓関係だけにとどまらず米韓関係も揺るがす結果、遅かれ早かれ在韓米軍の縮小や撤収という流れにつながるのではない…?続きはこちら

2019-09-28
「文在寅の「積弊清算」と南北統一の夢(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 徴用工訴訟を巡る韓国最高裁判決は司法府による判断であったのに対し、「レーダー照射事件」はレーダー照射が実際にあったか否かという事実関係を巡る問題である。日韓双方の主張が全く相反したことは、いずれかの側が明らかに虚偽の発表をしていたことを物語る。日本側が虚偽の発表を行ったと到底思われないことを踏まえ…?続きはこちら

2019-09-27
「文在寅の「積弊清算」と南北統一の夢(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2018年秋から悪化の一途を辿っている日韓関係の中心にいるのは間違いなく文在寅韓国大統領その人である。この間、旭日旗掲揚問題、いわゆる「徴用工問題」、「レーダー照射事件」、日韓GSOMIA(軍事情報包括保護協定)の破棄決定など、日韓関係の根幹を揺さぶる事件が続発している。これらの問題への対応として…?続きはこちら

2019-09-21
「「徴用工問題」を考える(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 首相や外相によると、同訴訟の原告が募集に応じた人達であったことになる。ということは、募集に応募した人たちを「徴用工」として韓国大法院は最終判決を行ったことになる。もしそうであるとすれば、同裁判の前提となった「強制徴用の被害者への慰謝料請求権」の土台が崩れかねないことを意味する。他方、2019年1月…?続きはこちら

2019-09-20
「徴用工問題」を考える(1)『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 1965年6月の日韓基本条約の締結以来、日韓関係は最も悪化している感がある。2018年の秋から一年も経たない間に、日韓関係を震撼させる問題が続発している。その発端となったのは2018年10月に発生した旭日旗事件であるが、同事件と時期を並行するかのように10月30日にいわゆる「徴用工問題」への韓国最…?続きはこちら

2019-09-14
「GSOMIAの破棄決定と無関心を装う文在寅(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 またミサイル開発についても2019年5月以降、新型の短距離弾道ミサイルが頻繁に発射されている。5月4日と9日に発射された短距離弾頭ミサイルはロシアのイスカンデルの北朝鮮版であるとみられていた。この短距離弾道ミサイルは固体燃料を使用し移動式発射台から発射可能であるだけでなく核弾頭搭載可能であると目さ…?続きはこちら

2019-09-13
「GSOMIAの破棄決定と無関心を装う文在寅(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 文在寅政権による8月22日の日韓のGSOMIA(軍事情報包括保護協定)の破棄決定は、日本政府だけでなく米国政府に少なからずの衝撃を与えた。GSOMIAは11月23日に失効するが、そのGSOMIAとはどのようなものであり、どのような役割を果たしてきたであろうか。GSOMIAは2016年11月22日に…?続きはこちら

2019-09-06
「文在寅によるGSOMIA破棄決定の衝撃(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 ところが、その調子でトランプ政権と事前協議を行い米国側からの理解を得た上でのGSOMIAの破棄決定であったと印象を与えようとしたのは致命的な失態であった。これが米国側の失望と懸念表明につながったことは間違いない。すなわち、文在寅の計算が狂ったのは国務省や国防総省など外交、安全保障・防衛の関係部局の…?続きはこちら

2019-09-05
「文在寅によるGSOMIA破棄決定の衝撃(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 文在寅政権は、8月22日に懸案のGSOMIA(軍事情報包括保護協定)を突如、破棄する決定を行った。その事由として金有根(キム・ユグン)国家安保室第1次長は「・・日本政府がホワイト国リストから韓国を除外して両国間安保協力の環境に重大な変化を招いた。・・このような状況では、GSOMIA協定を持続させる…?続きはこちら

2019-08-28
「金正恩による軍事挑発と暗転する朝鮮半島情勢(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 韓国側による警告にも関わらず、8月に入り北朝鮮の軍事挑発はいよいよ佳境に入った感がある。8月2日にまたしても短距離飛翔体が2発発射された。韓国合同参謀本部は2日の早朝に日本海に面する永興(ヨンフン)付近から日本海方向に向けて短距離飛翔体が発射されたと発表した。度重なる軍事挑発に対し、「短距離は何の…?続きはこちら

2019-08-27
「金正恩による軍事挑発と暗転する朝鮮半島情勢(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 6月30日に板門店で電撃的な米朝首脳会談が開催された際、トランプ大統領は数週間以内に米朝実務者協議が開催されるであろうと楽観的な展望を披露したが、朝鮮半島情勢はその後一転して緊張を高めている。板門店での会談直後、金正恩指導部が開発を進めている核兵器の凍結案や同指導部が支持する非核化に向けた「同時並…?続きはこちら

2019-07-28 14:02
「輸出規制の衝撃と先鋭化する日韓対立(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 安倍内閣とすれば、二国間協議の開催、仲裁委員会の設置など、同協定に従い問題の解決を要請したのに対し、文在寅政権は徹頭徹尾、安倍内閣の要請を無視した。この間、三権分立をことさら強調し行政府は司法府である大法院の判決を尊重しなければならなく、行政府による問題への介入は不適切であるとの立場を文在寅政権は…?続きはこちら

2019-07-27
「輸出規制の衝撃と先鋭化する日韓対立(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 経済産業省が7月1日に「大韓民国向け輸出管理の運用の見直しについて」を発表したことを発端として、日韓での非難の応酬がかつてないほどに高まっていることは周知のとおりである。同「運用の見直しについて」の骨子は簡潔で明瞭である。それによると、「・・日韓間の信頼関係が著しく損なわれた」状況の下で、「輸出管…?続きはこちら

2019-07-13
「第3回米朝首脳会談と核凍結案の真偽(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 ところが、ここにきてトランプ側がかなり突っ込んだ譲歩案を検討中であるかのような推測が真しやかに流れている。これが北朝鮮の開発・保有する核兵器の凍結案である。これは『ニューヨーク・タイムズ紙』が6月30日にトランプ政権が凍結案を検討中であるといった記事を掲載したことに端を発している。北朝鮮の開発・保…?続きはこちら

2019-07-12 23:56
「第3回米朝首脳会談と核凍結案の真偽(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2019年6月30日に南北を分ける軍事境界線上に位置する板門店で第3回米朝首脳会談が急遽、開催されことは驚きを持って迎えられた。トランプ大統領が大阪でのG20への出席中の29日にツイッターで「・・もし金正恩朝鮮労働党委員長がこれを見ているなら、非武装地帯で握手して挨拶するために会うかもしれない」…?続きはこちら

2019-06-28 08:13
「膠着する朝鮮半島情勢と韓国の安全保障(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 続いてトランプ政権と文在寅政権の間で在韓米軍駐留経費の分担で揉めていた在韓米軍の駐留は最終的に文在寅側がトランプ側の求めに応じ約10億ドルに増額することでなんとか一年間更新されることになった。米韓同盟はこれにより事なきを得たが一年後、再更新されるどうか必ずしも明らかでない。また米韓連合軍による合同…?続きはこちら

2019-06-27
「膠着する朝鮮半島情勢と韓国の安全保障(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2019年2月末にハノイで開催された第2回米朝首脳会談が事実上、決裂して以降、米朝関係の膠着状態は依然として続いており、実務者級の米朝非核化交渉も開催されていない。この間、トランプ陣営と金正恩陣営の幹部達による激しい応酬が繰り返された。そうした応酬は今後、非核化交渉が開始された際に、自陣に有利なよ…?続きはこちら

2019-06-21
「北朝鮮、「苦難の行軍」の再来か(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 その後、金正恩指導部が2013年3月に経済建設と核武力建設の両路線を基調とする「並進路線」を朝鮮労働党の基本路線として発進させ、核・ミサイル開発に向けて猛進した。2016年初めに金正恩指導部が長距離ミサイル発射実験や核実験を強行すると、同年3月に安保理事会において対北朝鮮経済制裁を盛り込んだ決議2…?続きはこちら

2019-06-20
「北朝鮮、「苦難の行軍」の再来か(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 金正恩朝鮮労働党委員長の祖父であった金日成国家主席と父の金正日朝鮮労働党総書記は「自立的民族経済建設路線」を経済の礎とし、なによりも自力更生を重視した。「自立的民族経済建設路線」とは聞えはよかったかもしれないが、北朝鮮経済の内実は外部世界で生起する事柄に著しく左右されるような脆弱な経済であった。実…?続きはこちら

2019-06-15
「北朝鮮の食糧不足をどう見るべきか(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 上述の通り、安保理事会決議に従い北朝鮮の主な輸出品目が全面的に輸出禁止となった。2018年の北朝鮮による対中国輸出額は2億1314億ドルであったが、この数字は前年の2017年に比較して88%の縮小を物語った。2018年を通じ数度に及び中朝首脳会談が開催され、中朝関係の改善を世界に向けて発信したとは…?続きはこちら

2019-06-14
「北朝鮮の食糧不足をどう見るべきか(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 北朝鮮の食糧不足が日々、深刻化している。2018年における北朝鮮の穀物生産量はここ10年間で最低を記録したと世界食糧計画(WFP)は評価した。また国連食糧農業機関(FAO)は2019年に計136万トン相当の食糧不足が発生すると見積もっている。食糧不足が深刻化している背景には様々な事由がある。その一…?続きはこちら

2019-06-06
「金正恩の海上違法取引を傍観する文在寅(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2018年3月12日に国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁委員会の専門家パネルによる年次報告書(United Nations Security Council S/2019/171 (March 5, 2019.))が公表された。この中で北朝鮮による様々な違法取引が明らかにされたが、韓国側による石油…?続きはこちら

2019-06-05
「金正恩の海上違法取引を傍観する文在寅(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2019年4月12日に北朝鮮最高人民会議での施政方針演説の中で、金正恩朝鮮労働党委員長が文在演政権に向けて警告を発した。金正恩曰く、「・・韓国当局が真に北南関係の改善および平和と統一の道へ進もうとするならば、我々の立場と意志に共感して歩調を合わせなければならず、言葉ではなく実際の行動で誠実さを示す…?続きはこちら

2019-05-28
「対北朝鮮経済制裁の影響と金正恩による違法取引(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 現在も経済制裁の実効性は不透明であったり、曖昧なところが少なくない。北朝鮮と国境を接する中国との貿易は北朝鮮の貿易総額の実に9割以上を占めるとされてきた。したがって、中国が厳格に安保理事会決議を履行しようものならば、北朝鮮経済は遅かれ早かれ窮地に立たされることを意味する。しかし中国による経済制裁の…?続きはこちら

2019-05-27
「対北朝鮮経済制裁の影響と金正恩による違法取引(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2019年2月27、28日に開催された第2回米朝首脳会談で明になったことは、金正恩・朝鮮労働党委員長がトランプ大統領の言うところの「経済制裁の全面解除」の要求に殊の外拘ったことである。ボルトン大統領補佐官がまとめたとされる米国案には、朝鮮戦争の終結宣言や連絡事務所の設立などが北朝鮮の「完全な非核化…?続きはこちら

2019-05-24
「「瀬戸際戦術」を再開した金正恩の狙い(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 食糧難がそれほど深刻であるとすれば、金正恩が国連機関や文在演に対し食糧支援を要請するのが筋ではなかろうか。伝えられているところでは金正恩がそうした要請を行ったという報道はないように思われる。ということは、背に腹を変えられないはずの金正恩指導部が緊急食糧支援を要請する代わり、あえて軍事挑発に打って出…?続きはこちら

2019-05-23
「「瀬戸際戦術」を再開した金正恩の狙い(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 金正恩指導部が2019年5月4日に続き5月9日に短距離弾道ミサイルの発射実験を強行した。弾道ミサイルの発射実験は2017年11月29日深夜に強行された「火星15」型ICBMの実験以来、約1年半ぶりである。2019年2月末の第2回米朝首脳会談に淡い期待を抱いて臨んだ金正恩朝鮮労働党委員長であったが、…?続きはこちら

2019-04-30
「激しさを増す金正恩とトランプの鬩ぎ合い(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 金正恩とトランプの鬩ぎ合いにボルトンが加わった。4月17日にボルトンは第3回米朝首脳会談の開催をトランプが決断する前に金正恩は核兵器を放棄する準備ができていることを明示する多くの証拠を示す必要があると語った。米国が確認したいのは「北朝鮮が核兵器を放棄する戦略的決定を下したことを示す本当の兆候である…?続きはこちら

2019-04-29
「激しさを増す金正恩とトランプの鬩ぎ合い(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 4月12日に北朝鮮最高人民会議において金正恩・朝鮮労働党委員長は今後の朝鮮半島情勢を展望する上で極めて重要と思われる施政方針演説を行った。この演説は2月末の第2回米朝首脳会談の事実上の決裂を踏まえ、第3回米朝首脳会談の開催に向けてトランプ大統領や文在演大統領に対し自陣にとって許容できる譲歩を迫った…?続きはこちら

2019-04-17
「交渉継続か軍事挑発か、牽制する金正恩(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 他方、腹の虫がおさまらない金正恩は膠着状態を打ち破るかのように行動にでた。4月9日から連日、重要な会議が北朝鮮で開かれた。4月9日に朝鮮労働党政治局拡大会議が開催されたのを皮切りに、10日に政治局全員会議、11日に最高人民会議が開催された。仕切り直しを迫られた金正恩はこれらの会議で重大な問題を提起…?続きはこちら

2019-04-16
「交渉継続か軍事挑発か、牽制する金正恩(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2019年2月末の第2回米朝首脳会談の決裂から約2週間後の3月15日に、崔善姫(チェ・ソンヒ)北朝鮮外務次官は平壌で記者会見を行い、決裂の事由について、「・・マイク・ポンペオ米国務長官とジョン・ボルトン大統領補佐官が敵対感と不信を醸成した」と両者を名指しで指弾し、「・・北朝鮮はどんな形であれ米国の…?続きはこちら

2019-03-31
「トランプによる追加制裁撤回の背景(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 とは言え、トランプによる追加制裁の撤回は混乱を呼ぶ事態を生んだ。トランプが米財務省の追加制裁の公表を知り、重大な事態に発展しかねないと判断し追加制裁を撤回させたとしても、トランプが指示した追加制裁の撤回とは具体的に何を指すのか必ずしも明らかではない。トランプのいう追加制裁の撤回により違法海上取引は…?続きはこちら

2019-03-31
「トランプによる追加制裁撤回の背景(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 3月15日に崔善姫(チェ・ソンヒ)北朝鮮外務次官が遠からず大規模の軍事挑発の再開を金正恩・朝鮮労働党委員長が宣言する可能性があるとほのめかして以降、朝鮮半島情勢はにわかに流動的になった感がある。東倉里(トンチャンリ)にあるミサイル発射場の西海(ソヘ)衛星発射場において人工衛星打上げを偽装した長距離…?続きはこちら

2019-03-20
「第2回米朝首脳会談決裂から米朝対立局面へ(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 ポンペオやボルトンは金正恩の「完全な非核化」の履行意思については最初から疑ってかかっていた。2018年6月以降、北朝鮮領内で行われているあらゆる核関連活動の全容を盛り込んだ申告の提出に一向に応じようとしない金正恩の頑なな姿勢をみれば、「完全な非核化」に向けた履行意思は明らかに疑わしいものがあった。…?続きはこちら

2019-03-19
「第2回米朝首脳会談決裂から米朝対立局面へ(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2月27、28日にハノイで開催された第2回米朝首脳会談が事実上、決裂したことは事前の予想を覆すものであった。とは言え、初日の27日の夕食会から両首脳の間で火花が散っていたことが明らかになった。金正恩・朝鮮労働党委員長は寧辺(ヨンビョン)核施設を廃棄する見返りとして、2016年と2017年に採択され…?続きはこちら

2019-03-06
「決裂に終わった第2回米朝首脳会談(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 トランプの記者会見では金正恩が「制裁の全面解除」を要求したことになっているが、金正恩が求めたのはあくまで一部の解除であったと李容浩は反論した。李容浩の発言の関連部分を引用すると、「・・我々が要求するのは全面的な制裁解除ではなく一部の解除、具体的には、国連制裁決議11件のうち2016年から2017年…?続きはこちら

2019-03-05
「決裂に終わった第2回米朝首脳会談(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2018年6月にシンガポールで開催された第1回米朝首脳会談は徹頭徹尾、掛け声倒れの政治ショーというべきで興覚めと失望を誘うものであった。こうしたことから、ベトナムのハノイで2月27日、28日に開催された第2回米朝首脳会談でも両首脳が相手を称えあうという、またしても下手な政治ショーを見せられるのかと…?続きはこちら

2019-02-25
「ぶっつけ本番で迎える第2回米朝首脳会談(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 実務者協議における綱引きの中身が外部世界になかなか伝わらない中で、経済制裁の緩和や解除について米国内外で憶測が憶測を呼ぶ事態となっている。これに対し、米議会の有力議員達から南北協力共同事業の再開に向けて猛進しようとする文在演の最近の言動を問題視すると共に、トランプ政権に対しそれに応じるべきではない…?続きはこちら

2019-02-24
「ぶっつけ本番で迎える第2回米朝首脳会談(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2月27、28日の第22回米朝首脳会談の開催が決まって以降、首脳会談に向けて米朝実務者協議が行われているものの、双方の主張の間には依然として大きな溝が存在するとされる。実際に2018年9月に金正恩・朝鮮労働党委員長と文在演大統領の間で発出された「平壌共同宣言」に盛り込まれた文言が実務者協議での議論…?続きはこちら

2019-02-13
「ぎくしゃくする日韓関係の背後に潜むもの(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 1月10日の文在演の年頭記者会見において暴走ぶりはさらに鮮明になった。同会見において日本の政治家らが歴史問題を「政治争点化し拡散させていくことは賢明な態度でない」としたうえで、「日本政府は過去に関し、もう少し謙虚な立場を示すべきだ」と文在寅は断じた。韓国大統領が日本に対しここまで激しく批判するのは…?続きはこちら

2019-02-12
「ぎくしゃくする日韓関係の背後に潜むもの(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 振り返ると、2018年1月を迎えるにあたり一触即発の感のあった朝鮮半島情勢は、同年を通じ緊張が確実に緩和したことは事実である。トランプ大統領との接触を是が非でも図りたい金正恩・朝鮮労働党委員長の間を仲介し、米朝関係の改善に文在寅・大統領が奔走した感がある。9月中旬に平壌で開催された第3回南北首脳会…?続きはこちら

2019-02-05
「第2回米朝首脳会談に向けてのつばぜり合い(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 これらの米朝協議においてトランプ側が譲歩を示していることが日米韓協議筋の話として伝えられた。「米朝 段階的非核化を議論」という見出しで1月27日の『読売新聞』に掲載された報道によれば、米朝協議の基礎になっているのは二段階からなる非核化の取組みであるとされ、それによると、第1段階において寧辺核施設の…?続きはこちら

2019-02-04
「第2回米朝首脳会談に向けてのつばぜり合い(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2018年6月12日の米朝首脳会談以降、北朝鮮の非核化は遅々として進んでいない。その主な責任は非核化の履行に真摯に取り組もうとしない金正恩・朝鮮労働党委員長にある。同首脳会談で表明された「共同声明」において「完全な非核化」に合意しながら、金正恩は非核化の合意を全く履行しようとしないと映る。北朝鮮領…?続きはこちら

2018-10-25
「金正恩になびく文在寅とトランプの警鐘(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 この間、文在寅は形振り構わず金正恩を擁護し代弁している感がある。文在寅は金正恩の言わんとする非核化が半ばまやかしであることを知りながら、金正恩に理解を示しているのではなかろうか。その背景には金正恩と真っ向から対峙することは朝鮮半島での軍事衝突の危機を覚悟しなければならないとの認識が文在寅にあろう。…?続きはこちら

2018-10-24
「金正恩になびく文在寅とトランプの警鐘(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2018年9月中旬に開催された第三回南北首脳会談において採択された「平壌共同宣言」は、金正恩朝鮮労働党委員長が目論む非核化の骨子を世界に周知させることになった。非核化についての同宣言の記述によると、「北側は米国が6.12朝米共同声明の精神に従って相応措置を取れば、寧辺核施設の永久的な廃棄のような追…?続きはこちら

2018-10-02
「詭弁と危うさに彩られた「平壌共同宣言」(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 前述の通り、米国が相応の措置を取ることを条件にして寧辺の「核施設」の廃棄に応じる用意があることを金正恩が示唆した。米国が取るべき相応の措置について金正恩は言及を避けたが、朝鮮戦争の終戦宣言であろうとみられる。すなわち、金正恩にとって焦眉の課題は寧辺の「核施設」の廃棄と引き換えに終戦宣言を実現し、そ…?続きはこちら

2018-10-01
「詭弁と危うさに彩られた「平壌共同宣言」(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2018年9月18日から20日にわたり訪朝した文在演大統領は、平壌で金正恩朝鮮労働党委員長との三度目の南北首脳会談を行った。その成果物が19日に両者が調印した「平壌共同宣言」であった。しかし「平壌共同宣言」は、6月12日のシンガポールでの米朝首脳会談において採択された「共同宣言」で金正恩が合意した…?続きはこちら

2018-07-19
「金正恩による非核化がまやかしで終わる危険性(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 この先に見えてくるのは、すべての責任をトランプ側に帰し、「完全な非核化」の完遂に向けた作業をできるだけ遅延させ非核化作業を骨抜きにすることであろう。もしトランプが「完全な非核化」の遅延工作を食い止めようとすれば、多大な譲歩に迫られることも考慮する必要があろう。これは祖父・金日成時代からの金体制の常…?続きはこちら

2018-07-18
「金正恩による非核化がまやかしで終わる危険性(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 北朝鮮の「完全な非核化」を共同声明で謳った6月12日の米朝首脳会談から一ヵ月以上経つが、非核化に向けた動きは遅々として進まない状況が続いている。このことはトランプ大統領と金正恩朝鮮労働党委員長がにこやかに歓談した米朝首脳会談の時点では少なからず想定できなかった事態である。この間、何が起きているのか…?続きはこちら

2018-06-27
「金正恩による完全な非核化の意思表明への疑義(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 クリントン政権とブッシュ政権時代に行われた米朝協議が、多かれ少なかれ頓挫を余儀なくされた主な事由は査察と検証での対立に起因する。査察と検証は高度に技術的な問題であるだけでなく、非核化に向けた金体制の意思が真摯に問われる最終的な試金石であるからである。過去の経験はトランプだけでなく金正恩にとっても重…?続きはこちら

2018-06-26
「金正恩による完全な非核化の意思表明への疑義(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 トランプ大統領は、金正恩朝鮮労働党委員長に対し体制保証や経済支援を提供することを示唆し、そのためには「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」に応じなければならないと事ある度に釘を刺してきた。しかもポンペオ国務長官は米朝首脳会談を前にして「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」が譲れない点で…?続きはこちら

2018-06-20
「政治ショーと化した米朝首脳会談と今後(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 さらに落胆させたのはトランプによる記者会見であった。上述の具体性に乏しい共同声明を補うべく大統領は記者会見に臨んだかもしれないが、実際には傷口を広げる結果となったとの印象を残した。「なぜ、CVIDの詳細を詰めなかったのか」という記者の質問に対し、「時間がなかった」という大統領の答弁はいささかお粗末…?続きはこちら

2018-06-19
「政治ショーと化した米朝首脳会談と今後(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 6月12日にシンガポールで初めての米朝首脳会談が開催された。2017年を通じ米朝間で軍事衝突の危機が眼前に迫りつつあったことを踏まえると、トランプ大統領と金正恩朝鮮労働党委員長の両首脳が終始にこやかに歓談したことにより、軍事衝突の危険性が著しく低減したことは事実であろう。とは言え、米朝首脳会談が開…?続きはこちら

2018-06-08
「米朝首脳会談の決断と非核化という難題(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 こうした状況の下では北朝鮮による核関連施設と核関連活動について金正恩指導部による真摯かつ誠実な申告が求められる。もし金正恩指導部が意図的に不正確かつ不十分な申告を行った場合、申告漏れや記載不備に対しどのように対応するのか。IAEA(国際原子力機関)が申告漏れや記載不備を指摘し査察を要求する際、金正…?続きはこちら

2018-06-07
「米朝首脳会談の決断と非核化という難題(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 トランプ大統領は、6月1日に改めて6月12日のシンガポールでの米朝首脳会談の開催を決断した。これにより、米朝首脳会談に向けてトランプも後に引けなくなった。北朝鮮が「完全かつ検証可能で不可逆的な核廃棄(CVID)」を短期間に履行して初めて体制保証や経済支援などの見返りを提供するという方針をトランプは…?続きはこちら

2018-05-30
「米朝首脳会談に向けた仕切り直しと不確実な先行き(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 もしも金正恩がこれらの要求に真摯に応じることがあれば、非核化の実現に近づくことは確かであった。そうであるとすれば、会談準備はトランプ側の思惑通り進んでいたことになる。他方、5月9日の金正恩とポンペオの会談において、トランプが唱える北朝鮮による非核化の先行と米国による見返りの提供という一括妥結方式と…?続きはこちら

2018-05-29
「米朝首脳会談に向けた仕切り直しと不確実な先行き(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 5月24日に北朝鮮北部の豊渓里(プンゲリ)にある核実験場が爆破、廃棄されたと報道があった数時間後、トランプ大統領は6月12日にシンガポールで予定された米朝首脳会談を突然、中止すると発表した。ここ数日間の動きで首脳会談の開催が難しいかもしれないとの憶測が流れていたが、中止を伝える報道は激しい衝撃を世…?続きはこちら

2018-05-24
「米朝首脳会談に向けた綱引きと不透明な見通し(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 5月7、8日に改めて訪中した金正恩は、大連で習近平国家主席との二度目となる中朝首脳会談に臨み、段階的かつ同時並行的な方式を支持している習近平に直談判した。金正恩曰く、「米国は非核化を完遂すれば経済支援するというが、米国が約束を守るとは信じられない・・米国と非核化について包括的な合意ができた場合、中…?続きはこちら

2018-05-23
「米朝首脳会談に向けた綱引きと不透明な見通し(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 米朝首脳会談は、6月12日にシンガポールで開催されることが決まった。トランプ大統領は、5月10日に「世界平和にとって非常に特別な時間になるよう我々二人とも努力する」とツイッターに書き込んだ。ところが、米朝首脳会談に向けて順風満帆と思われた流れは数日後、思わぬ形で足をすくわれることになった。何があっ…?続きはこちら

2018-05-10
「政治的演出に終わった南北首脳会談(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 それ以降、金正日は虎の威を借る狐のごとく先代の「朝鮮半島の非核化」を吹聴し、さらに金正恩までも二人の先代が遺した同様の文言を繰り返しているのである。こうした経緯を踏まえたとき、「完全な非核化を通じ、核のない朝鮮半島」という文言は実に警戒を要する文言であろう。韓国内の在韓米軍基地に配備された核兵器は…?続きはこちら

2018-05-09
「政治的演出に終わった南北首脳会談(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2018年4月27日に南北首脳会談が、南北を分ける軍事境界線上の板門店の「平和の家」で開催された。テレビ中継された映像から、文在演韓国大統領が金正恩朝鮮労働党委員長と真摯かつ真剣に語り合った様子がうかがえた。金正恩は南北首脳会談に向けて盛り上がった雰囲気を損ねるような言動を慎み、終始笑顔を絶やさず…?続きはこちら

2018-05-04
「明らかになった金正恩の非核化の意味(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 金正恩が今回、核実験やICBM発射実験を停止することを公にした主な事由は、既述の通り、もしも今後米国を著しく挑発する軍事挑発行為を強行することがあれば、トランプ政権は核・ミサイル関連施設へ空爆を断行する可能性が高いことを踏まえてのことであろう。他方、核実験場の廃棄という発言は初めてであるが、その背…?続きはこちら

2018-05-03
「明らかになった金正恩の非核化の意味(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 今後、北朝鮮の非核化を巡る米朝間のやり取りを展望することは容易ではない。「私はすばやく立ち去るかもしれないし、あるいは対話の席に着いて世界にとって最も素晴らしい取引ができるかもしれない」とは3月10日にトランプ大統領が語った言葉である。すなわち、米朝首脳会談で歴史的な合意に達することもあるし、会談…?続きはこちら

2018-04-26
「文在寅の譲歩と南北首脳会談への一抹の不安(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 しかも南北首脳会談において1953年7月の朝鮮戦争停戦協定に取って代わる和平協定の締結を議論する話がまことしやかに流れている。首脳会談では終戦宣言が発表される可能性も伝えられている。同停戦協定の締結は北朝鮮、中国、米国の間で調印されたが、それに代わる和平協定の締結ともなれば、南北に加え米国と中国の…?続きはこちら

2018-04-25
「文在寅の譲歩と南北首脳会談への一抹の不安(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 3月下旬に急遽開催された中朝首脳会談は、それまで凍り付いた中朝関係を一気に改善に向ける格好の機会になった。3月26日に金正恩朝鮮労働党委員長が習近平国家主席に「祖父の金日成主席と父の金正日総書記の遺訓に基づき、朝鮮半島非核化の実現に力を注ぐのは我々の終始一貫した立場」であると明言した。これを受け、…?続きはこちら

2018-04-19
「南北首脳会談と真価が問われる文在寅(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2018年元旦から突如、平和攻勢に金正恩が転じたとは言え、ほんの少し前まで遮二無二、対米核攻撃能力の獲得に向けて金正恩は猛進していた。ほほ笑み外交よろしく金正恩が外部世界に愛嬌を振りまいているが、これも祖父と父の時代に彼ら「二人の金」が米政権を懐柔するために
繰り広げてきた外交の真似事に過ぎない。非…?続きはこちら

2018-04-18
「南北首脳会談と真価が問われる文在寅(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 金正恩朝鮮労働党委員長が非核化の意思表示を行ったことにより、6月上旬までに米朝首脳会談が開催される展望が開かれるに至った。米朝首脳会談が今後の朝鮮半島情勢を大きく左右することは間違いない。歴史的な合意が首脳会談で達成されるであろうか、それとも決裂に首脳会談は終わるであろうか。ここにきて北朝鮮の非核…?続きはこちら

2018-04-12
「北朝鮮危機と韓国歴代政権の板挟み(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 他方、金正恩指導部が対米核攻撃能力の獲得に向けて猛進を続ける中で、文在寅は深刻な板挟みに苦しんだ。金正恩指導部が大規模の軍事挑発を繰り返す一方、これに対し核・ミサイル関連施設への軍事的選択肢の発動へ徐々に傾斜をトランプ政権が強める中で、軍事衝突の危険性が次第に現実味を帯びてきたからである。2017…?続きはこちら

2018-04-11
「北朝鮮危機と韓国歴代政権の板挟み(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 北朝鮮による侵攻の脅威に常々曝される韓国にとって安全を確保するために北朝鮮に対し融和政策で臨むべきであるとする路線と、その反対に強硬政策を講ずるべきであるとする対極の路線が存在する。1994年6月に米朝間で軍事衝突の危機が高まって以降、文在寅現政権に至るまで金泳三、金大中、盧武鉉、李明博、朴槿惠の…?続きはこちら

2018-04-04
「中朝首脳会談の衝撃と金正恩の揺さぶり(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 これと並行する形で米朝対立が日々深まる中で習近平指導部はメディアを通じ中国の基本的立場を明らかにすると共に、米朝対立から一線を画する姿勢を堅持しようとした。朝鮮半島において米朝間で軍事衝突が勃発するといった事態が起きようとも中立の姿勢を中国は堅持すること、かりに米国が北朝鮮の核・ミサイル関連施設へ…?続きはこちら

2018-04-03
「中朝首脳会談の衝撃と金正恩の揺さぶり(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 5月までに開催されるとみられる米朝首脳会談の結果如何で今後の朝鮮半島情勢が大きく変更する可能性がある。軍事的緊張が低減する可能性もあるし、反対に緊張が再び高まる恐れもある。したがって、首脳会談が決裂するといった事態は憂慮される。とは言え、2018年元旦の「新年の辞」の中で執務室の机の上には「核のボ…?続きはこちら

2018-03-27
「米朝首脳会談での金正恩の狙いと落としどころ(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 第一段階として非核化の対象となる核関連施設や核関連活動の申告を金正恩が行う。続いて第二段階として核関連施設や核関連活動の凍結の履行に移る。第三段階として核関連施設の無能力化を実施することにより非核化を完遂する。6国協議でお馴染みの「言葉対言葉」、「行動対行動」の原則に従い、これらの段階ごとに北朝鮮…?続きはこちら

2018-03-26
「米朝首脳会談での金正恩の狙いと落としどころ(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 金正恩朝鮮労働党委員長が示唆したとされる非核化の意思表示が2018年5月までの米朝首脳会談の開催を導く端緒となった。金正恩が非核化に真摯に応じることがあるのであれば、朝鮮半島の平和と安全にとって大きな前進となる。とは言え、その可能性は残念ながら低いのではないかと推察される。これまで「責任ある核保有…?続きはこちら

2018-03-21
「米朝首脳会談に向けた落とし穴(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 第3回核実験までは核爆弾の爆発実験であり弾道ミサイル上部に搭載する核弾頭の爆発実験ではなかったと目される。ところが、2016年1月の第4回実験において「ブースト型原爆」実験が行われたのに続き、同年9月の第5回実験では核弾頭の爆発実験が行われたと見られる。さらに2017年9月の第6回核実験において爆…?続きはこちら

2018-03-20
「米朝首脳会談に向けた落とし穴(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 非核化の意思表示、核実験の停止、弾道ミサイル発射の停止、米韓合同軍事演習の容認など、金正恩朝鮮労働党委員長が示唆したとされる「四つの譲歩」を評価し米朝首脳会談の開催をトランプ大統領は決断したとのことである。とは言え、こうした譲歩を鵜呑みにして金正恩が真摯に核を放棄すると考えることは、北朝鮮との間で…?続きはこちら

2018-03-16
「金正恩の「四つの譲歩」を考える(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 金正恩は当初、対米ICBMを完成させることを通じ対米核攻撃能力を獲得し、その勢いでトランプとの米朝核交渉に入り、その席上、法外とも思われる一連の要求を突きつけたいと目論んだ節があった。その要求とは核保有の容認、経済制裁の解除、米朝平和協定の締結、在韓米軍の撤収、米朝国交正常化など、とてもトランプに…?続きはこちら

2018-03-15
「金正恩の「四つの譲歩」を考える(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 金正恩朝鮮労働党委員長が2018年元旦の「新年の辞」においてピョンチャン・オリンピックへの参加の意思を表明して以降、それまで軍事衝突に向けて突き進んでいた感のあった朝鮮半島情勢がにわかに緩和に向けて動き出した感がある。1月7日に南北対話が始まり、オリンピック開催式に金正恩の実妹の金与正(キム・ヨジ…?続きはこちら

2018-03-07
「北朝鮮核・ミサイル危機の破滅的結末の展望(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 時機を逸することがあれば、北朝鮮領域の大部分が米韓連合軍によって占領されかねないと習近平指導部が判断すれば、米韓連合軍の北進を見計らい中国人民解放軍の軍事介入に踏み切る可能性が高い。米中間で軍事介入についての基本合意がないのであれば、北朝鮮領内において米韓連合軍と中国人民解放軍が出くわす可能性があ…?続きはこちら

2018-03-06
「北朝鮮核・ミサイル危機の破滅的結末の展望(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 トランプ政権に疑問の余地がない形で対米核攻撃能力を獲得したことを金正恩指導部が実証しようとすれば、李容浩北朝鮮外相が2017年9月21日にほのめかした「太平洋上での水爆実験」の実施に移ることが想定される。すなわち、深夜に核弾頭搭載「火星15」型ICBM(大陸間弾道ミサイル)を通常軌道で太平洋方面に…?続きはこちら

2018-02-23
「米朝凍結合意の可能性を考える(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 軍事衝突の回避を米朝双方が真剣に模索するのであれば、双方にとって折り合いが付きそうもない非核化や核保有の容認を一先ず取り下げ、中間的な取引を模索することも考えられよう。その代表的なものが凍結合意という暫定的な取引である。すなわち、北朝鮮が核・ミサイル関連活動を一定期間、凍結する見返りとして米国は相…?続きはこちら

2018-02-22
「米朝凍結合意の可能性を考える(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 もし2018年内に北朝鮮が対米ICBM(大陸間弾道ミサイル)を完成する展望が現実化するという事態へと推移することがあれば、対米ICBMの完成という現実を踏まえトランプ大統領は北朝鮮の核保有を容認するか、あるいはその完成を断固許容できないとし北朝鮮の核・ミサイル関連施設への軍事的選択肢の発動という選…?続きはこちら

2018-02-16
「対米ICBM完成の展望とトランプの選択肢(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 その際、トランプ政権は二つの選択肢から対応を迫られるであろう。一つは金正恩の望むところの米朝核交渉に入ることであろう。対米核交渉における金正恩の狙いは、対米核攻撃能力の獲得を背景に核保有国としての北朝鮮の地位をトランプに容認させることである。とは言え、米朝核交渉が開催されたとしても、トランプが北朝…?続きはこちら

2018-02-15
「対米ICBM完成の展望とトランプの選択肢(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 対米ICBMの完成に向けて狂奔を続ける金正恩指導部と、これに対しそうはさせじと経済制裁を主として最大限の圧力を加えるトランプ政権は、激しい鍔迫り合いを演じている感がある。国連安保理事会において北朝鮮への経済制裁を盛り込んだ決議が相次ぎ採択され決議が履行されていることにより、経済制裁が日々厳しさを増…?続きはこちら

2018-02-08
「「敵基地攻撃」検討の必要性(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 「敵基地攻撃」は法理的に可能なのか。核弾頭搭載弾道ミサイルが発射からわが国への着弾まで時間にして十分も残されていないとすれば、同ミサイルの脅威はそれこそ急迫不正の侵害に対する自衛権の行使と解釈されるであろう。またそうしたミサイル攻撃に対しわが国がミサイル防衛で防衛態勢をとっているとは言え、その迎撃…?続きはこちら

2018-02-07
「「敵基地攻撃」検討の必要性(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 日々深刻化する北朝鮮の弾道ミサイルの脅威に対処する上で、わが国のミサイル防衛システムは必ずしも万全であるとは言い難い。こうしたことから、ミサイル防衛システムを拡充することが喫緊の課題となっている。加えて、ミサイル防衛を補完する手段として潜在的な敵国がわが国に向けて弾道ミサイルを発射する前に当該ミサ…?続きはこちら

2018-02-01
「対北朝鮮経済制裁の現状と課題(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 度重なる軍事挑発に対し不満と失望感を持つ習近平指導部が原油供給を多少縮小することはあっても、全面的に停止することはないとみられる。このことは中国が近年、曖昧な貿易統計を発表してきたことにも標される。貿易統計によれば、2014年以降中国から北朝鮮へ供給された原油量はゼロであるとされる。もし本当にゼロ…?続きはこちら

2018-01-31
「対北朝鮮経済制裁の現状と課題(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2006年に金正日指導部がテポドン2号発射実験や第1回核実験など大規模軍事挑発に転じて以降、長距離弾道ミサイル発射実験や核実験の度に北朝鮮に向けた経済制裁を盛り込んだ決議が安保理事会で採択されてきた。2006年7月に決議1695が採択されて以降、2016年3月の決議2270の採択までに5件の決議が…?続きはこちら

2018-01-24
「わが国のミサイル防衛の現状と課題を考える(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 イージス艦搭載SM-3とPAC-3などわが国のミサイル防衛システムの配備状況を踏まえると、前述の複数の弾道ミサイルによる連続発射に対する迎撃は十分であるとは言い難い。現在、SM-3を搭載するイージス艦はわずか4隻であり、しかも北朝鮮の弾道ミサイルに対処可能であるのは日本海に展開する2隻に過ぎない。…?続きはこちら

2018-01-23
「わが国のミサイル防衛の現状と課題を考える(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 日々深刻化する北朝鮮核・ミサイル危機にあって飛来しかねない北朝鮮の弾道ミサイルを迎撃することにより国民を保護するミサイル防衛は、最も重要な対抗手段の一つである。2016年8月3日朝に北朝鮮西岸の殷栗(ウンユル)近郊より発射されたノドン・ミサイルと目される弾道ミサイルは秋田県沖の排他的経済水域へ落下…?続きはこちら

2018-01-17
「金正恩による南北対話への戦術転換とその狙い(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
金正恩が戦術転換を図ったのはこうした文脈の下であったと推察される。2018年の元旦恒例の「新年の辞」で、金正恩は執務室の机の上には「核のボタン」が置かれていると豪語し、「これは脅しではなく現実である」とトランプを恫喝する一方、南北関係の改善とそれに伴う米韓同盟の動揺を誘うという手に打って出た。金正…?続きはこちら

2018-01-16
「金正恩による南北対話への戦術転換とその狙い(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 振り返ると、2017年11月29日未明に強行された「火星15」型ICBM発射実験と金正恩・朝鮮労働党委員長による「国家核戦力の完成」宣言は多少なりとも静けさを取り戻した感のあった朝鮮半島情勢を一変させた。9月15日の「火星12」型弾道ミサイルの発射実験以降、軍事挑発を金正恩が何とか抑制していたこと…?続きはこちら

2017-12-19
「北朝鮮危機に対する習近平指導部の姿勢の変化(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 その後、金正恩指導部は9月3日に爆発威力が160キロ・トンにも達するとされる第6回核実験を断行し、世界を震撼させるに及んだ。4月に核実験の実施予定を習近平指導部に事前通告したがために核実験を止められたという認識を持っていた金正恩は、9月3日の核実験の前に習近平指導部に通告を行うことはなかった。第6…?続きはこちら

2017-12-18
「北朝鮮危機に対する習近平指導部の姿勢の変化(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 間断なく続く金正恩指導部による核・ミサイル開発に歯止めをかける上で習近平指導部が鍵を握るとトランプ大統領は認識してきた。2017年4月2日にトランプは「中国が北朝鮮問題を解決しなければ、我々が解決する」と言明した。すなわち、金正恩指導部の核・ミサイル開発と軍事挑発を止めるためには北朝鮮経済の存立に…?続きはこちら

2017-11-10
「朝鮮半島危機と米朝対話の可否(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 また2016年9月には米大統領選を前に「米外交問題評議会(CRF)」から上記の合意を想起させる報告書が刊行された。同報告書の問題意識は次期大統領の任期内に対米核攻撃能力を北朝鮮が獲得するであろうことを踏まえ、決定的な対応を次期大統領が決断しなければならないとの認識であった。そうした問題意識の下で報…?続きはこちら

2017-11-09
「朝鮮半島危機と米朝対話の可否(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 2017年の終りを迎えて米朝間の危機が一進一退を続けており、軍事衝突の可能性が色々取り沙汰されている。こうした中で、軍事衝突を回避するための活路はあるであろうか。米朝間の緊張が急速に高まった中、2017年3月7日に王毅中国外相は「お互い本当に正面衝突するつもりなのか」と発言し、米朝間の軍事衝突の…?続きはこちら

2017-10-18
「臨界点を迎えようとしている朝鮮半島危機(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 発射準備態勢にあるICBMを空爆により叩くという選択肢には多くの問題がある。そうしたICBMを空爆により確実に叩くことができるであろうか。空爆による破壊対象を発射準備態勢にあるICBMだけに絞るとしても、金正恩の目には北朝鮮に対する大規模な空爆と何ら変わらないと映るであろう。その結果、米軍による空…?続きはこちら

2017-10-17
「臨界点を迎えようとしている朝鮮半島危機(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 9月19日に国連総会の一般討論演説の場で、「米国自身、もしくは米国の同盟国を守る必要に迫られた場合、北朝鮮を完全に破壊する以外の選択肢はなくなる」とトランプ大統領は金正恩を罵倒した。これに憤激した金正恩は「我々はそれに相応する史上最高の超強硬対応措置の断行を慎重に考慮するであろう」と激しく反駁した…?続きはこちら

2017-10-05
「金正恩の目論見とその限界(2)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
北朝鮮の核保有を容認すべきではないかという見解が米国内で表れることを金正恩は心待ちしているに違いない。対米ICBMを完成することにより、米国は北朝鮮を正式に核保有国として遅かれ早かれ容認せざるをえなくなると、金正恩は希望的観測を回らしているのであろう。金正恩が目論んでいるのは既述の通り、北朝鮮の核…?続きはこちら

2017-10-04
「金正恩の目論見とその限界(1)」『e-論壇 百家争鳴』東アジア共同体評議会
 時に激情する感のある金正恩の印象とは別に、金正恩は冷徹に自ら設定した目的完遂に向けて突進している感がある。その目的とは米国本土への核攻撃能力の獲得であり、米国本土を射程に捉えた小型核弾頭搭載ICBM(大陸間弾道ミサイル)の完成によって可能になると金正恩は確信している。金正恩は年内と期限を切って対米…?続きはこちら